第2回『つなぐ仕事』

1.7.1

校 長  伊 豫 田 祥 子

  今夏も暑くなるのでしょうか。5月末の真夏日は記録更新と騒がれましたが、体調を崩すことはありませんでしたか。競技会の記録更新は朗報ですが、異常気象は平穏になってくださいと祈るばかりです。極端な寒暑、豪雨・豪雪、渇水・乾燥、暴風、地震などの記録が過去にないと言われますが、人間が知らないだけで、地球の中に残っていると考える人はいて、実は、研究が進んでいます。研究成果が私たちの暮らしにもつながるといいですね。

 さて、今回のテーマは「つなぐ仕事」です。例えば電気。雷が発生して大量の電気が放出されても、電力会社が電気をつくっても、使いたいところに使える形で渡されなければ価値がありません。使える形にするのも実際に運ぶのも科学技術によるのですが、誰がいつどれほど使いたいのかということは「情報」です。現代社会はこの情報そのものに価値が生まれています。

消費者が商品を生み出すと言われます。多くの人が求めているものを開発し売り込めば事業が成功します。既にあるものを売る従来の商業に加えて、膨大な情報を収集し分析することによって、消費者と生産者・製造者と研究開発者をつなげ、新しい豊かな生活が始まる、そんな活動が現代のビジネスです。