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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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〒447-0871 愛知県碧南市向陽町4-12

 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN   


3.9.15  

校 長  鈴 木 尚 哉 

令和3年の夏は、昨年度に続き新型コロナウイルスにより私たちの社会生活が大きな影響を受け続けました。特に感染拡大による第5波は、全国で1日あたり2万人を超える感染者数が続き、愛知県でも蔓延防止措置の延長さらに緊急事態再宣言もなされました。

ワクチン接種については高齢者から中学生や高校生を含む中若年層へ進んできましたが、副反応など健康への不安などから接種をためらう人もいます。

賛否両論の中で7月末から行われた東京オリンピックは、新型コロナの感染拡大を受け、結果的に原則、無観客により実施されました。競技そのものは日本人選手・海外の選手を問わず、すばらしい活躍や頑張りを見ることができ、感動を覚えるものも沢山ありましたが、その一方で準備段階から大会期間中まで関係者による差別的な言動、政治的な対立や諍い、アスリートファーストが叫ばれる中から垣間見えた商業主義など光と影が際立った大会でした。

また、今夏の天候は夏休みの前半の猛暑と中盤の豪雨被害という極端なものでした。私たちが住む愛知県、特に西三河地域は大きな被害はなかったものの、九州や中国地方を中心に大きな被害が出ました。

そのような中で、私たちの碧南高校では、昨年度は中止となった夏休みの中学生体験入学を実施できたのは幸いでした。感染防止策のため例年のような文化会館の使用は見送り、部活動見学もできませんでしたが、在校生による質疑応答の時間の設定といった新しい工夫も取り入れました。

部活動においては美術部の全国高等学校総合文化祭への絵画の出品、ヨット部の東海大会出場、ソフトテニス部の国体県代表選考会出場、吹奏楽部の県大会出場、野球部の夏の大会3回戦進出など、本校生徒の活躍が目立ちました。

9月には碧高祭が予定されており、準備が少しずつ進んでいます。コロナ禍で学校の教育活動で大きな影響を受けたのは文化祭や体育祭、修学旅行といった生徒の皆さんが一番楽しみにしている部分です。可能な限り実施をしていきたいと思いながら先が見えないもどかしさを感じているところです。

 話は変わりますが、碧南高校では、未来に向け、施設設備面の充実も図っています。今年の夏から教室棟のトイレの改修工事が始まりました。続けて、商業科棟にプレゼンテーションルームの設置工事も予定され、来年度には商業科棟のトイレ改修も行われます。また、授業におけるタブレットの活用も逐次準備を進めているところであり、来年度以降、本校に入学する皆さんの学習活動が一層充実したものとなるよう取り組んでいます。様々な困難に直面しても、碧南高校の在校生は大変よく頑張り、成果を上げると同時に、更なる発展へ向けて日々前進をしています。一人一人の力が合わさることで碧南高校での生活がより良いものとなっていくことと信じています。