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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN   


3.6.7

                            校 長  鈴 木 尚 哉

2021年度はじめての碧高ニュースです。本年度、碧南高校の校長となった鈴木尚哉です。よろしくお願いいたします。

昨年の今頃は新型コロナウイルス感染拡大防止のため日本中の学校が休校となりました。現3年生は学習や部活動といった高校生活が最も充実したはずの2年生のスタートが、現2年生は中学を卒業して期待に胸を膨らませた碧南高校での生活のスタートが、そして現1年生は中学校の締めくくりである行事や部活動、高校入試に向けた受験勉強などが大きな影響を受けました。この原稿を書いている現在も第4波の中にあり、愛知県にも緊急事態宣言が出されました。切り札とされるワクチン接種もまだこれからといった状況です。先が見えず、生活の制約から来るストレスや感染への不安を抱えての毎日という人も多いことでしょう。

しかし、それでも私たちは前を向いて進んでいく姿勢を持ちたいものです。今後、予定している様々な学校行事、日々の授業や部活動をはじめとした活動はどれも高校生の今この時でないとできないことばかりです。もちろんコロナ以前と同じという訳にはいきません。状況によっては立ち止まったり、引き返したりする場面もあるでしょう。しかし、自分や周りの人たちの命や健康を守るのと同じくらい未来を切り開く姿勢と行動が必要だと思います。

これからの社会の中心となる皆さんに求められるのは柔軟な判断力と行動です。

例えるなら、皆さん一人一人は車のドライバーです。自分の将来である目的地へのルートを定めることになります。運転方法やルートの選び方、一般的なアドバイスは人生の先輩である親や教師が教えることができます。しかし、実際に皆さんが走り始めると、工事や事故による通行止めや渋滞、悪天候による運転困難といった様々な状況に出会います。予定していたルートから大きく迂回したり、場合によっては目的地を変えたりする必要もあります。もちろん交通法規は守らなくてはなりません。また、道のりはとても長く、適度に休憩を入れることも必要です。様々な困難や状況変化に対して、もう一度落ち着いてルートを確認、深呼吸をし、再び前へ進むことが大切です。自分だけの判断では間違えることもあるので他人のアドバイスは大切にすべきですが、最後は自分が決めて進めるしかありません。皆さんの持つ若さは最大の武器であり最大の弱点でもあります。若さは大きなエネルギーと柔軟性を持ち、弱点は経験と知識不足です。弱点を自覚し補って進んでいけば目的地に達することができるでしょう。さあ、立ち止まらずに前を向いて進もう!