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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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〒447-0871 愛知県碧南市向陽町4-12

 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN   


        第6回 「仲間とともに歩む」          

2.10.1

                          校 長  伊 豫 田 祥 子

今夏(南半球は冬です)特筆すべき事柄として、あなたは何を挙げますか。新型コロナウイルス感染症の世界的広がり、高温、豪雨災害。人災として私は、インド洋で日本の船会社のタンカーが起こした座礁事故を挙げます。インド洋では美しい自然が油のために壊れつつあります。ここにはマングローブ林が発達し、サンゴ礁を住処に多種多様な生物が暮らし、漁業や観光業で人々が暮らしを立てていたのです。ルールにより日本の会社は補償金を支払うのですが、美しい景観も生き物も人々の暮らしも元には戻りません。対応し、手当てしても取り戻せない物や事があるのです。

来年こそはオリンピック・パラリンピック開催をしたい、来年は去年までのような体育大会と文化祭をやりたいという声を聞きます。新型感染症の患者が少なくなれば社会も学校も元に戻るのでしょうか、戻すのが今後すべきことなのでしょうか。新型感染症に対応するためにやむを得ずしたことが実は新しい時代の幕開けだったと20年後に気づくかもしれません。
今の感染症には3密防止と手洗い・マスク着用などの咳エチケットが効果的だと言われています。学校は、密集して密接するから得られるものが多いのにどうしたらよいのでしょう。あなたはこれからの学校にどんなことを期待しますか。「疎」と「密」を入れて短文を作ってみましょう。
あなたの短文
〔                                   〕
応用例 
学校は人が多くいて密だから危険だけれど心通わす親密な人間関係があるから安心

碧南高校では8月31日から教育実習が始まりました。9月1日から碧高祭を実施しました。いずれも感染拡大予防に努め、自己点検や分散をポイントにしました。どれほど気を付けても本番を迎えられないかもしれない、中断となる恐れもある、しかし、準備しなければ何事も始まらない、学校中で悩みながら進めました。
大学入試制度は昨秋から予定変更が繰り返されて混乱しています。就職活動は時期が1か月遅れとなりましたが、まずは就職希望者の受験先が決まりました。卒業生や事業所のおかげです。今は一人一人が成長途中の自分の不完全さを受け入れながら努力を続ける辛抱のときです。
中学生の皆さんにも落ち着いて目標を設定し取り組まれることを期待します。