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碧海の豊かな風土で可能性を育てる

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〒447-0871 愛知県碧南市向陽町4-12

 校長コラム PRINCIPAL'S COLUMN   


        第6回 「仲間とともに歩む」          

1.10.1

                          校 長  伊 豫 田 祥 子

  暑い夏でした。そして、各地に豪雨が襲いました。皆さんのお知り合いに被災された方はいらっしゃいませんか、また災害復興ボランティア活動をした人はいますか?天災続くこの頃に恒例の行事が実施できるのは本当に幸運です。感謝あるのみです。

 碧南高校は「碧高祭」といって、文化祭と体育大会を2日間連続で実施します。各学年8学級が縦割り4分団<青陵・赤誠・玄黄・白虎>となって競技やできばえを競います。今年度は9月3日・4日に残暑の中、「文化的な」企画、「お祭り的な」企画、陸上競技、応援合戦が繰り広げられました。この準備に前の年から構想を練った人もいたとかいないとか。全体の計画や進行は生徒会執行部が行います。そして、各分団のリーダーたちは素晴らしい計画性と実行力で団を組織し、動かしていきます。実に多くの生徒が、少なくとも夏休み後半から毎日登校して踊ったり、看板を描いたり、段ボールを切ったり張ったりと「主体的・対話的で深い学び」を自ら体験しています。

 有名なのが、入場行進と応援合戦です。どちらも分団の団結力をアピールすべく、元気いっぱいの声や動き、真剣さと喜びに満ちた瞳の輝き、鍛えられた動きを見せてくれました。「すばらしい」の一語に尽きます。

 こんな力がどこから湧き出すのでしょうか。代々の先輩がやってきた伝統を受け継ぐという意識でしょうか。原始から続く若さの発露でしょうか。学習はもちろん、スマホやゲームもしたい、エアコンは当たり前、そんな現代の高校生が60年以上前と大して変わらないやり方でエネルギーを燃焼させるのは、そこに大きな意味や価値を感じているからではないでしょうか。一般的な価値ではなく、自分にとっての価値です。

 ―「わたし」にとって大切な物事だから、心込めて丁寧に(手間暇かけて)作り上げる。碧高生にとっての碧高祭、―これは、学校祭に限りません。

 校長の私にとっては生徒の成長、活動の場としての碧高、先生方が働く場所としての碧高、・・・。

 中学生のあなたにとって、体育大会はどんな意味を持ちますか?文化祭はどうですか?