29.12.1
校 長 坪 井 基 紀
今日から12月になりました。今年もあと一ケ月です。今年、よく起こったことがありました。それは「なんという偶然!」です。そのいくつかを紹介します。
ヨット部がインターハイに出場したので、8月に会場の和歌山マリーナシティに出かけてみました。その折に、ヨット部の必勝を祈願しようと有名な紀三井寺に参詣したところ、その日がたまたま「千日詣(せんにちまいり)」の日に当たっていました。この日はなんと「この日に参詣することで千日お詣りしたことと同じ功徳となる」と言われている幸運な日だったのです。
また、10月には、科学部が三重県鳥羽市にある海の博物館に透明標本を展示しているというので見に行ったところ、その日はたまたま「鳥羽の日(10月8日)」でした。科学部の展示を見ただけではなく、なんと「鳥羽の日」のイベントにも参加でき、これまた幸運な日でした。
さらに、10月に岡崎市で花火についてのフォーラムに参加し花火の歴史を学びました。なんとその翌日に、本校の先生が豊橋市で手筒花火を自ら製作し、打ち上げていることがわかりました。手筒花火を奉納する勇気と度胸の持ち主がこんなにも近くにいたなんて、とても幸運です。
最後にだめ押しになります。平成28年5月発行の第6回校長コラムに「そのとき学校は、生徒は」と題して、東日本大震災についての記述をしたところ、なんと、東日本大震災の復興にかかわって2年間現地に派遣されていた先生が、今年度から本校に赴任してきました。11月の防災講話では、講師として様々な「生きたお話」をしてくれました。私たち教員も生徒の皆さんもたいへん貴重な話として印象に残りました。
以上のように「なんという偶然!」が今年は多くありました。しかし、こうした偶然はよく起こっているのではないでしょうか。ただ、私たちはぼんやりしているとそのことに気付かないのかもしれません。
人生はつらいことも多いですが、楽しいこともたくさんあります。「なんという偶然!」をたくさん感じるように生きていきたいものです。楽しいことが増えるような気がします。