29.2.1
校 長 坪 井 基 紀
2月に入り、中学3年生の皆さんもいよいよ公立高校の出願を迎えます。今回から入試制度が変更になり、大きな戸惑いと不安の中にいるかもしれませんが、心配はいりません。これまでの皆さんの努力は、必ず成果となって現れます。悔いのないよう、安心して力を出し切ってください。
さて、入試制度の変更とともに、本校では大きな改編があります。それは今回の生徒募集から商業科が総合ビジネス科になることです。商業科は、地域と結びついた学習活動を展開してきました。そのスタンスは、総合ビジネス科となってからも変わりません。たとえば、今年度からの新しい取組として、公民科科目「現代社会」において、3年生に碧南市の12月議会一般質問を傍聴してもらいました。地域の意思決定機関である市議会を傍聴することにより、政治への関心を高めるとともに、身近な地域の在り方について考える機会とするために行ったものです。傍聴後のアンケートでは、「地域の内容が議会での質疑応答を通して決まっていくことを初めて知った」、「議会の仕組みに興味をもった」など、政治や地域への関心が高まったと思われる記載がありました。
本校はNIE(教育に新聞を)の実践指定校でもありますが、新聞の読み方には、まずは地域版から読み始め、徐々に世界の記事へと目が読み進んでいく傾向にあることが活動を通してよくわかります。身近な地域のことを考えることが、徐々に広がりをみせ、世界を考えることにつながってきます。ここに総合ビジネス科の方向性があります。
総合ビジネス科では地域産業の担い手となることも、国際的な視野をもったビジネスパーソンとなることも、高い専門性を生かした職業人や起業家となることも可能です。皆さんの思い描く道を、皆さんの努力で実現できる学科なのです。