28.12.1
校 長 坪 井 基 紀
いよいよ今日から12月になりました。やり残したことはありませんか。
さて、1ヶ月前の11月1日には、本校体育館で創立90周年記念式典、記念講演が行われました。あのような緊張する空間を経験できるのは10年に1回です。入学式や卒業式とはまた違った緊張感です。
記念講演では、東京大学の本郷和人教授に「徳川家康の『学び』について」という演題でお話をしてもらいました。「天下布武」の印や、平和な世に出現する霊獣である麒麟(きりん)の花押から、織田信長は天下統一という考えをもった初めての人であることが推察できるなど、大変興味深いお話でした。その他にも、肖像画の見方についての話もありました。歴史の面白さを引き出していただいた感がありました。
本郷先生は、大河ドラマ「平清盛」の時代考証も担当されていたそうです。今年の大河ドラマは「真田丸」です。いよいよ完結します。今回の大河ドラマでは至る所に大胆な演出があったように思います。織田信長が亡くなる「本能寺の変」は20秒位の短い時間で描かれていましたし、天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」もそれよりは長かったですが、50秒ほどでした。従来の大河ドラマならば、「本能寺の変」や「関ヶ原の戦い」では、迫力にある合戦シーンが数十分にわたり演出されていましたが、今回はそうではありませんでした。あくまでも「真田家」から見た歴史が描かれていたのです。違う角度からの歴史が見られて、とても大胆で面白い演出だと感じました。
「人生はドラマ」とよく言われますが、そうであるならばそれを演出するのは皆さんです。自分なりの大胆な演出をしてみませんか。人生がより楽しくなるかもしれません。